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歩数
「歩数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歩数の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
この一軒も人が住んでるんだか住んでいないんだか分らない家――の隣へ入った。方角や
歩数等から考えると、私が、汚れた孔雀《くじゃく》のような恰好《かっこう》で散歩し....
「風の又三郎」より 著者:宮沢賢治
ぜんたいこの運動場は何間《なんげん》あるかというように、正門から玄関まで大またに
歩数を数えながら歩きはじめました。一郎は急いで鉄棒をはねおりて嘉助とならんで、息....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
めていた豹一は、腹立ちまぎれに、そんなことを考え、そのため一層苛立っていた。(「
歩数だけ」と答を書いてやろうかな。但し二段一度に登ったところもあり、正確を期待し....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
時における一式の法則あり。交番を出でて幾曲がりの道を巡り、再び駐在所に帰るまで、
歩数約三万八千九百六十二と。情のために道を迂回《うかい》し、あるいは疾走し、緩歩....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いう論理は、彼を知れる限りの者が認めるに相違ない。正直者は、この世に於て、距離と
歩数とは常に比例するものだと考えている。距離と
歩数とが最も人を欺《あざむ》き易《....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
都合はないはずである。精巧な測器が具備している今日でも、場合によって科学者が指や
歩数をもって長さを測る事を恥としない。それで科学の方則が如何に変っても、人間社会....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
てでる、これを力といい、レースという。吉岡は百米を何十歩だかで走り、そのきまった
歩数で走る時によいレコードがでるというようなことを言っていたが、そのような独走的....
「決闘」より 著者:神西清
。」 そう言って、あたかも測り方を教えるように、三歩ほど歩いて見せた。ボイコが
歩数をかぞえると、その同僚が刀を抜いて両端の地面に引っ掻き痕をつけた。柵のつもり....