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「歩速〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歩速の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
杉垣」より 著者:宮本百合子
鼻に自分の鼻をさわらした。 「大変あったかい鼻の頭をしているよ」 暫く行くと、歩速の整った彼等の脚が、先へ行く三四人の学生の一団に追いついた。結婚祝いの帰途で....
地獄の使者」より 著者:海野十三
は右手を肩の高さにあげて歩いている。帆村のすぐ後に、ぴったり寄り添ったように同じ歩速で歩いている大寺警部の前へつきだした顔が、見えない紐につながれて、帆村の右手....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
は、散歩をして参りましょう」 金博士は、石段づたいに芝地に下り、そして正確なる歩速でもって、向うの方へ歩いていった。 「老師、うまくいったようですな」 卓子....
私本太平記」より 著者:吉川英治
い。 でも、さすが馬の疲れに、五郎は目的の邑久郡今木(現・今城)までくると急に歩速をゆるめ、やがて向山の今木城のうちへ入った。 城といっても、やや堅固なただ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
い船やぐらの内を檻の獅子みたいに巡りながら八方を観望していた。――味方の陸上軍の歩速――特に山手隊のうごきと、全船列の船脚とを見合せて、 「ちと迅いぞ。迅いッ、....