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「歯する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歯するの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
に死のうとの血相|凄まじい有様を貞清見て、貝を吹いて退軍を命じ、犬死を誡めて、切歯するのを無理に伴い帰った。全線に亙り戦いも午刻には終ったが、寄手は四千余の死傷....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
音に聞えし喜三郎の業物も、大盤石に挟まれたるが如く、ひたすらに気息を張つて唖唖切歯するのみ。虹汀|之を見て莞爾と打ち笑みつ。如何に喜三郎ぬし。早や悟り給ひしか。....
一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
教育はドグマの所産であると奮激し「おれはもっと……して……ぞ!」(原文伏字)と切歯する。 K市の年中行事として行われる「共同視察」参観者の列席の前で、佐田は児....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろだ――事ある毎に菊桐御紋章の提灯を持ち出すことが伊東の得意で、その提灯を見て切歯するのが近藤勇」 高台寺はそのまま過ぎて、なお同じ歩調で進んで行くと、ようや....
細木香以」より 著者:森鴎外
かった。材能伎芸を以て奉承するは男芸者の職分である。廉恥を棄てて金銭を貪るものと歯するは、その敢てせざる所である。紫玉が花山を排したのは曲が花山にあったのである....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ており、八犬伝はその頃読本を見ていたから面白く見た。璃※の若狭之助が師直に対し切歯する所は余り仰山らしいと思った。この頃璃※は大分年を取っていて、お半になって花....