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歯糞
「歯糞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歯糞の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
確で歪みがあるのかを少し情けなく思うことである。 朝起きて犬は口中を洗わないが
歯糞がたまることもない。人間は
歯糞、鼻糞、鼻汁等を排泄すること多量であるがために....
「猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
いでみろ。荷車をがらがら引っぱってた夫婦者を嗅いでみろ。俺があすこでキスした女の
歯糞を嗅いでみろ。ありとあらゆるものを嗅いでみろ。 いつしか、彼奴の姿がまた現....
「穴」より 著者:黒島伝治
叫んでいるようだった。滑稽に聞える音調を、老人は真面目な顔で喋っていた。黄色い、
歯糞のついた歯が、凋れた唇の間からのぞき、口臭が、喇叭状に拡がって、こっちの鼻に....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
とを一緒に捏て喰うといううまい御馳走なんです。そういう御馳走をです、黒赤くなった
歯糞の埋もれて居る臭い口を開いて喰うのです。それを見ただけでも随分胸が悪いのです....