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歳入
「歳入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歳入の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
画とナナコと、妾の善良な夫のために妾はどんなことでもしてのけるわ。」 ミサコは
歳入のたらない夫の沈黙からはなれると、階下に彼女をおとずれた人々に居留守をつかっ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
、アラビヤの旅行者の物語にあると言われていて、八七九年以後|広東における主要なる
歳入の財源は塩と茶の税であったと述べてある。マルコポーロは、シナの市舶司が茶税を....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
万円の収入があったが、その後名声大いに加わり、挙げられて判事となるに及んで、その
歳入はかえって約三分の一に減じたということである。 地位と収入とが必ずしも相伴....
「道標」より 著者:宮本百合子
まわないデモなんて――妙なんだな、パリ式って――」
「なにしろ、フランスでは毎年
歳入の幾割かが外国人のおとしてゆく金なんです。ことしなんかは、イタリーとスペイン....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
にこの肝心の材料がおおかた伐り尽くされてなくなった事がわかったそうである。政府で
歳入の帳尻を合わせるために無茶苦茶にこの材木の使用を宣伝し奨励して棺桶などにまで....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
嫁となり、今日の地方財政の悪化を暴露するに至った、というのである。昭和九年度地方
歳入見積り額につき、十一府県で総額七百五十五万円、二十市で総額一千二百六十七万円....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
ことが、承認されなければならない。
いかなる減債基金も、もしそれが歳出に対する
歳入の超過から得られるのでないならば、負債を減少する目的に対しては有効であり得な....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
夫婦|暮《ぐら》しなれば格別《かくべつ》、もしも三、五人の子供または老親あれば、
歳入《さいにゅう》を以て衣食を給するに足《た》らず。故に家内《かない》力役《りき....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
を見れば大金のように思わるれども、一人前の頭に割り付けてなにほどなるや。日本にて
歳入の高を全国の人口に割り付けなば、一人前に一円か二円なるべし。一年の間にわずか....
「瘤」より 著者:犬田卯
年度、前々年度の予算表や、それに対照する収支決算報告書を丹念にしらべにかかった。
歳入出計二七・六三九、及び二七・八七七、両年度とも大差なく、そして見事に収支を合....
「教育の事」より 著者:福沢諭吉
として求むる所の銭の高は、正しく生活の需用に適して余りなきものか。あるいは千円の
歳入を六百円に減じ、質素に家を支えて兼ねて余暇を取り、子を教うるの機会はなきや。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り徴集するものこれなり) (四)賽銭(このほか寺院資金と称するものありて、寺院の
歳入不足の節はこの資金より支弁する法あり。また、臨時再建費と称して有志の寄付を請....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
で、お飲になる。
その跡始末と勘定はわたくしがいたします。
猶太商人は容赦なく、
歳入を引当にいたして、いつも翌年のを
繰り上げて納めています。
飼ってある豕は肥....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いえば、それは諸国の武家地頭への“非常税”ともいえるもので、 諸国ノ庄田ニタイシ
歳入ノ二十分ノ一ヲ 新ニ徴ス と勅令されていたのである。 もっとも、ひろい武....