歳時記[語句情報] »
歳時記
「歳時記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歳時記の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
人の常食に現われた特性と思われるのは、食物の季節性という点に関してであろう。俳諧
歳時記を繰ってみてもわかるように季節に応ずる食用の野菜魚貝の年週期的循環がそれだ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
1 晋の宗懍《そうりん》の『荊楚
歳時記《けいそさいじき》』註に魏の董※《とうくん》の『問礼俗』に曰く、正月一日を....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
焼いたからの名だろうが、朝鮮同然鼠をも焼くつもりだったのだ。 貝原好古の『日本
歳時記』一に「本朝古えの俗に、正月上子の日に出でて小松を引きて帰る事あり、忠見が....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
思っている。 「簑虫鳴く」という俳句の季題があるのを思い出したから、調べついでに
歳時記をあけてみると清少納言の『枕草紙』からとして次のような話が引いてある。「簑....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
つのかたまりにするのはもとより何も珍らしい事ではないが、今は秋の暮で、この特別の
歳時記が行われたのは、辮子を巻込んだ連中に取っては非常な英断と言わなければならな....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
僕は久しい間、ずっと蛇笏を忘れていた。 その内に僕も作句をはじめた。すると或時
歳時記の中に「死病得て爪美しき火桶かな」と云う蛇笏の句を発見した。この句は蛇笏に....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
し申し上げなければ。そこまで事態は切迫していた。そうした目狂おしいばかりの非常時
歳時記の真っ只中で、どの芝居へも、どの寄席へも、恐しいほどよくお客がきていた。 ....
「胡瓜」より 著者:北大路魯山人
今日では温室栽培の向上によって、くだもの、野菜など季節がなくなってしまった。早晩、俳諧
歳時記など書き改めねばならなくなりそうだ。とはいっても、やはり旬のものに越したこ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
でタロンボージロンボーというので、これは俳人等が早くから注意して、太郎坊次郎坊と
歳時記類にも出ているそうです。同じ例は近国に多く、 ジロウタロウ 志摩磯....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
それでも丸っきり来なくなってしまうと、正月は殊に思い出さずにはいられない。近世の
歳時記には、ただ早天の鳴き声のみを賞美し、絵では日の出前に五羽か六羽、黒く飛んで....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
指導しようという賢い人は、やっぱり本当に賢くなくてはだめだと思う。 これまでの
歳時記に載せず、従って多分まだ句にはなっていない生活の俳諧を、心がけて自分は少し....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
たのでありますが、季題はまだこのほかにいくらでもあるのであります。それは季寄なり
歳時記なりをごらんになったらすぐ判ります。 切字の一例としては「や」「かな」「....