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歳費
「歳費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歳費の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斗南先生」より 著者:中島敦
奮起を促しているのである。 支那事変に先立つこと二十一年、我が国の人口五千万、
歳費七億の時代の著作であることを思い、その論旨の概《おおむ》ね正鵠《せいこく》を....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
明日にも北海道をねらうかも知れない。しかしこの未開地には、金十三万両、米九千石の
歳費しかまわされていなかった。租税収入を考慮に入れても兵備に費す余裕はなかった。....
「私の感想」より 著者:宮本百合子
あろう。市は赤字だといって市電従業員の賃銀を下げたが市会では暴力までふるって市議
歳費値上げを決定した。府の扶助料とりあげの記事が何となし、その実例を読者の脳裡に....
「今年のことば」より 著者:宮本百合子
したとして、それのどこが不自然だろうか。議員も閣僚たちもみんなわたしたちの税で、
歳費を支払われている人々である。民主日本の四年目に、わたしたちはせめてはっきりと....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
いうわけである。 話しは変るが、東京市会が本年度の予算編成に際して、市会議員の
歳費千二百円を三千円に増額お手盛りしようとした事実を、読者はここで思い出して欲し....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
者の子や甥《おい》や縁故の者や部下などに、名誉と仕事とをおごってやった。議員らは
歳費の増額をみずから投票していた。財産や地位や肩書など国家のあらゆる資源が、ほし....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
五億フランの金を、各河口から大西洋に注ぎ込んでいるという。見よ、五億の金があれば
歳費の四分の一を払い得るではないか。人間の知恵は、その五億を喜んで溝《どぶ》の中....