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「歴史小説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歴史小説の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
校正後に」より 著者:芥川竜之介
○僕はこれからも今月のと同じような材料を使って創作するつもりである。あれを単なる歴史小説の仲間入をさせられてはたまらない。もちろん今のがたいしたものだとは思わな....
誰も知らぬ」より 著者:太宰治
いとおっしゃる本は、私には、意味がよくわかりませんでした。私は鴎外《おうがい》の歴史小説が好きでしたけれど、芹川さんは、私を古くさいと言って笑って、鴎外よりは有....
風の便り」より 著者:太宰治
か。無学であるという事が、だんだん致命傷のように思われて来ました。私には手軽に、歴史小説も書けません。作品の行きづまりは、私のようなその日ぐらしの不流行の作家に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
歴史小説の老大家T先生を赤坂のお宅に訪問して、江戸のむかしのお話をいろいろ伺った....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と、老人は六畳の座敷の縁側に近いところに坐って、東京日日新聞を読んでいた。老人は歴史小説が好きで、先月から連載中の塚原|渋柿園氏作『由井正雪』を愛読しているとい....
鉄面皮」より 著者:太宰治
、まさに信長とはかくの如きものかと、まさか、でも、それはあり得る事かも知れない。歴史小説というものが、この頃おそろしく流行して来たようだが、こころみにその二、三....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
て、文学的表象に於ける性格の機能は、却って、より抽象的だとさえ言われなくはない。歴史小説は本当の科学的歴史描写に較べて、そういう意味で正しくフィクションなのであ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
り届けたという。 「二都物語」は「バーナビー・ラッジ」に次ぐディッケンズの第二の歴史小説であり、また彼の最後の歴史小説である。歴史小説と言っても、時代を過去に採....
講談先生」より 著者:坂口安吾
いう本当の書斎の中へは他人を入れたくないから、僕は語らない。 僕は今書いている歴史小説に、かなり多く「講談」から学んだ技法をとりいれている。講談の技法を小説に....
月日の話」より 著者:坂口安吾
である。このことは一般の人々は気付かないことで、それが普通なのだが、小説家、特に歴史小説を書いている私などから見ると、大変奇妙に思われることが多い。 たとえば....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
るものであろうけれども、昇降の道すらもいまだにないとは突ッ拍子もない話であろう。歴史小説を書いていると、読者にはちょっと想像もできないほどバカバカしいところで苦....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
ここに求めそうな気がする。それはともかくも、実際そんな風に計画して書いて行くと、歴史小説というものは、合理臭い書き物から、一歩も出ぬものになってしまう。 岡本綺....
「心理試験」序」より 著者:小酒井不木
気づかれない程度の不自然や「こしらえ」は許されてもよいではあるまいか。菊池寛氏が歴史小説について、読者が歴史に対して持っている幻影を壊さない限り、史実を勝手に変....
歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
就て、思ったままを述べて見たいと思う。 歴史的探偵小説に限らず、上手に書かれた歴史小説は、とにかく、読んで面白いものである。事件の推移の有様よりも、その事件の....
ある恋の話」より 著者:菊池寛
文化文政以後の頽廃し始めた江戸文明の研究が、大好きで、その時代を背景として、いい歴史小説を書こうと思っていた私は、その時代を眼で見|身体で暮して来た祖母の口から....