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歴史画
「歴史画〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歴史画の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
はむしろ反対かもしれない。その証拠にはならないまでも、私はいわゆる新しい大和絵や
歴史画を見ると、せっかく頭の中にもっている「過去」の幻影を無残に破壊される場合が....
「けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
…そうして絹本を表装した分厚い画帳を恐る恐る繰り拡げていたように思う。 それは
歴史画の巨匠、梅沢狂斎が筆を揮った殷紂、夏桀、暴虐の図集であった。支那風の美人、....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の人物について考証された(今泉雄作先生も加わっていました)。それから服装のことは
歴史画家で故実に詳しい川崎千虎先生が調べました。先生はこの調査のためにわざわざ河....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
めしが如く、芳年は王政復古の思想に迎合すべく菅公《かんこう》楠公《なんこう》等の
歴史画を出《いだ》して自家の地位を上げたり。さればその画風の夙《っと》に北斎に倣....
「栖鳳先生を憶う」より 著者:上村松園
らず、北野縁起絵巻なども先生につれられて写しに参りました。明治二十八、九年頃には
歴史画が、そうまあ流行どすな、全国青年共進会に御苑の桜が咲き門外で供侍が待ち、新....
「院展遠望」より 著者:和辻哲郎
て、この特長を活用するところに日本画家の誇りも存するのであろう。洋画家の理想画や
歴史画が幻想の不足のために滑稽に堕している間に、日本画家がこの方面である程度の成....
「天才」より 著者:神西清
カの壜が登場する。 夕方になると、友達で別荘の隣人であるコストイリョーフという
歴史画家がエゴール・サヴィチを訪ねて来る。これは年の頃三十五ほどの小男で、やはり....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
思議といふも類なし。 という奇蹟話になっているのである。これがよく、いぜんには
歴史画の画題などにも取り上げられ、新田義貞といえば、稲村ヶ崎の龍神祈りが、かつて....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
のだ。敗戦国の子供らが、ここに遊び群れているのを見給え、いかにもふさわしい一幅の
歴史画ではないか。また、一篇の詩ではあるまいか。朱の玉垣に白基の燈籠が社前にある....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
翁 鎧もたねば成らぬ世の中 洒堂 なども、明らかに一幅の
歴史画ではあったが、当時この類の言い伝えはなお鮮かに印象せられていて、殊に念仏修....