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歴史観
「歴史観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歴史観の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東京八景」より 著者:太宰治
たという事実をも、大いに重要な一因として挙げなければならぬ。なお又、年齢、戦争、
歴史観の動揺、怠惰への嫌悪、文学への謙虚、神は在る、などといろいろ挙げる事も出来....
「読書法」より 著者:戸坂潤
サンス以来十八世紀に至る啓蒙や進歩の観念は、十九世紀の、特に反動に立つコントの、
歴史観念とは反対であるという意味に於て非歴史的であるが、併し実は之こそ本当の歴史....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
併し従来の所謂「歴史哲学」――それはドイツ観念論の嫡出子である――は、観念論的
歴史観も亦、おのずから観念論的に理解されるべき大勢の下に立たざるを得ない。それは....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
学によって国史を検討する、というような言葉には殆んど意味がないだろう。日本主義的
歴史観に対立するものは、唯物論による、即ち唯物史観による、科学的研究と記述とでし....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
マルクス主義経済学に於ける範疇体系は唯物弁証法と呼ばれる哲学の範疇体系そのものが
歴史観となって具体化されたものに外ならないし、J・シュンペーターなどの「純理経済....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
内容の形式的な概観である。単なる概論的解説に止まるが、併し人々は唯物史観が、他の
歴史観に較べて、具体的な政治的実践的問題に対して、如何に異った見解を示すかを、も....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
が、実際は、そうした批判的な根拠から来ることは寧ろ少ないので、大抵の場合は彼等の
歴史観的・世界観的・な一般素養の低いことから来ているようである。自然科学や技術は....
「辞典」より 著者:戸坂潤
イシェフスキー研究』も同年に出版、哲学的著作として最も重きをなしている『一元論的
歴史観の展開の問題に対して』(川内唯彦訳、史的一元論)は一八九五年ツァーリの検閲....
「最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
や歴史学方法論は日本の史学にとって殆んど全く不毛であった(例えば平泉澄氏は『わが
歴史観』で歴史哲学や歴史学方法論のようなものを試みているが、当時の氏の他の独創的....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
徳育的本質の弱点は、さきに触れた。その発達史的認識の欠如そのものを、却って教学の
歴史観的本性だとして誇称せしめるものは、他ならぬ教学に於ける文献学主義だったので....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
実証的精神が無能力であるから、正当な歴史的精神は不可能となる。却って倒錯した
歴史観を産むものが、文献学主義であり教学主義なのだ。国粋的、封建的、日本主義の社....
「悲願に就て」より 著者:坂口安吾
きた、と彼は述懐しているが、彼の個人主義的な懐疑思想というものは畢竟するに、彼の
歴史観が、制度は人間そのものを革めはしないと信じていたことに起因すると見るのは不....
「親鸞」より 著者:三木清
彼の歴史的自覚はいわゆる末法思想を基礎としている。末法思想は言うまでもなく仏教の
歴史観である正像末三時の思想に属している。我々はまずこの
歴史観がいかなるものであ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いう風に見るのは、今からいえば記録だけにたよりすぎて、真実からはなれすぎた素朴な
歴史観に過ぎないし、第一和歌という観念はまだ影だに見えなかったときなのであるが、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
発後は「太平洋決戦」が逐次問題となり、事変前から唱導されていた伊東|六十次郎君の
歴史観と一致する点があって、特に人々の興味をひき爾来、満州建国、東亜連盟運動の世....