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死人に口無し
「死人に口無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
死人に口無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いたのは少し不審で、こいつも相変らず悪い事をしていたのじゃないかと思われますが、
死人に口無しで判りませんでした」 これで六道の辻の一件は説明されたが、佐倉の一....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
業《しわざ》であると云うのである。お近はなぜそんな怪しいことを企てたか。何分にも
死人に口無しで、単に祐道の片口《かたくち》に拠《よ》るのほかは無いのであるが、彼....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
てやりましたが、もうそれぎりで息を引き取ってしまいましたよ。そういう訳ですから、
死人に口無しで、お丸がなんと云って与之助から毒薬を受け取ったのか、その辺はよく判....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ったのかも知れません。年造は焼き場を立ち退いて、それから何処にどうしていたのか、
死人に口無しでよく判りませんが、なにしろ骨揚げが済んだ後で、或る晩ふらりと帰って....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の後の様子を窺うために、川春の店さきへ忍んで行って戸の隙間から覗いていた。勿論、
死人に口無しで確かなことは判りませんが、前後の事情から推して行くと、そう判断する....
「兜」より 著者:岡本綺堂
たくしも取りあえず悔みに行って、その兜というのを見せられて実にぎょっとしました。
死人に口無しですから、一体その兜をどこから手に入れて、引っかかえて来たのか判らな....
「放し鰻」より 著者:岡本綺堂
分も身を投げた。橋番のおやじは呆気に取られて、しばらくは人を呼ぶ声も出なかった。
死人に口無しで、もとより詳しい事情はわからないが、平吉に毒酒を贈ったのはこの女房....
「アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
いは瞬間の発狂というようなことで、あなたは、自分の罪を軽くしようとしていますね。
死人に口無しだ。サミイが先に発砲したなんて、他に証明のしようのないことじゃないで....
「新訂雲母阪」より 著者:直木三十五
いや一寸《ちょっと》まってくれ、もう一度、耳に聞いてみるからとも云え無い。それに
死人に口無し 「くる、と確に聞いた。」 と、断言したって、それは一寸良心が二三....