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死火
「死火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
死火の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
は活動の力を失った。おとなしくなった、堅気になったとよそ目に見えるのも、噴火山が
死火山に変りつつあるというに過ぎなかった。彼としては、むしろ一種の衰えであった。....
「グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
いろなガスを噴《ふ》いたり、熱い湯を出したりしていました。そして残りの百六七十の
死火山のうちにも、いつまた何をはじめるかわからないものもあるのでした。 ある日....
「十姉妹」より 著者:山本勝治
慎作も合槌を打ちつつ、寧ろ自分に言い聞かせる気持だった。そうだ。まだ俺の心は
死火山ではない筈だ。今に、藤本に負けない活動を初めるであろう。 常設館の角を曲....
「チュウリップの幻術」より 著者:宮沢賢治
たので山脈《さんみゃく》も青くかがやき、さっきまで雲にまぎれてわからなかった雪の
死火山《しかざん》もはっきり土耳古玉《トルコだま》のそらに浮《う》きあがりました....
「気のいい火山弾」より 著者:宮沢賢治
ある
死火山のすそ野のかしわの木のかげに、「ベゴ」というあだ名の大きな黒い石が、永いこ....