殉国[語句情報] » 殉国

「殉国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

殉国の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
んな目的の下に扉に突進するか、それさえ今は二人にわかっていないようであった。ただ殉国者の意気に燃え、自らかけた号令に服して、ミルキ国最後の二人は鉄扉に向って敢然....
二合五勺に関する愛国的考察」より 著者:坂口安吾
る。だからわれわれは二合五勺に芋がまじっても、暴動も起さない。われわれすべてが、殉国者である。 残虐無慙な拷問に堪え、嬉々として命をさゝげた魂が、三合の配給で....
特攻隊に捧ぐ」より 著者:坂口安吾
勇躍護国の花と散った特攻隊員が、敗戦後は専ら「死にたくない」特攻隊員で、近頃では殉国の特攻隊員など一向にはやらなくなってしまったが、こう一方的にかたよるのは、い....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
油、カンパン、煙草といったような物は、もうあとかたもありませんわ。いちどは慨然と殉国を誓った結束組も、別れてみると、やはり穴ぐらの物資というやつがお互いの心配に....