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殊遇
「殊遇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
殊遇の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「画室の言葉」より 著者:藤島武二
、明末清初の画人で、狷介不羈の風格であったことが知られている。明の皇帝から受けた
殊遇を忘れず、清朝に代ってからしばしば礼を厚くして招かれたが、飽くまでも二君に仕....
「獏鸚」より 著者:海野十三
、もっぱら桐花カスミの身の周りの世話をして重宝がられていた。蒼蠅い世間は、玲子の
殊遇が桐花カスミとの同性愛によるものだろうと、噂していたが、それは嘘に違いない。....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
あろう。しかしてこの会所開きの会が長享二年四月の始めに催された。されば宗祇もその
殊遇に感じ、将軍薨去の後、延徳二年三月に、故将軍すなわち常徳院殿のため、四要品を....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
幸蔵主は秀次を知っていた。三好|康長が秀次を養い、さらに秀吉が養子として、秀次を
殊遇しはじめてから、幸蔵主は一層秀次に眼をかけ、よき注意を与えていた。で、幸蔵主....
「十五年」より 著者:山本実彦
岡で画期的長講演をして、至るところ、偉人としての風貌を慕われた。そして、帝室の御
殊遇を始めとし、帝国学士院でも前例のない歓迎辞を穂積院長の名を以て公にした。その....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
真意ははたしていかがにや。どの方面より見るも女王の御信任は、いと最近より著しき御
殊遇を蒙れる、御存じの人物のうえにこれあるかに窺われ候。アイルランド総督を待つ運....
「三国志」より 著者:吉川英治
り。しかれども侍衛の臣、内に懈らず、忠志の士、身を外に忘るるものは、けだし先帝の
殊遇を負うて、これを陛下に報いんと欲するなり。誠に宜しく聖聴を開張し、以て先帝の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が稀となるであろう」と論じている。 仏国の有名な軍事著述家でフリードリヒ大王の
殊遇を受け、一七七三年には機動演習の陪観をも許されたGuibertは一七八九年の....