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残塁
「残塁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
残塁の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
具《ふるつわもの》が楯《たて》を並べ、玄関には三太夫のような刀架《かたなかけ》が
残塁《ざんるい》を守って、登楼の客を睥睨《へいげい》しようというものです。 恐....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、長浜の町へ来てその姿を見失い、そうして、たずねあぐんだ末が湖岸の城跡に来て、
残塁礎石《ざんるいそせき》の間に、一睡の夢を貪《むさぼ》っていた宇治山田の米友で....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
されて吏臭紛々たる官場と化してしまった。陸や浜田は早くも去って古川一人が自恃庵の
残塁に拠っていたが、区々たる官僚の規矩を守るを屑よくしないスラヴの変形たる老書生....