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残夢
「残夢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
残夢の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藁草履」より 著者:島崎藤村
です。夫婦の進んでまいりましたのは原の中の一筋道――甲州へ通う旧道でした。二人は
残夢もまだ覚めきらないという風で、温い霧の中をとぼとぼと辿《たど》りました。 ....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
。ねがえりの耳に革鞄の仮枕いたずらに堅きも悲しく心細くわれながら浅猿しき事なり。
残夢再びさむれば、もう神戸が見えますると隣りの女に告ぐるボーイの声。さてこそとに....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
き、設立のその日より釐毫《りごう》も仮《か》すところなくして、あたかも封建門閥の
残夢中《ざんむちゅう》に純然たる四民同権の一新世界を開きたるがごとし。 けだし....
「山の人生」より 著者:柳田国男
のころの世間の噂を比較してみると、例えば会津の実相寺の二十三世、桃林契悟禅師号は
残夢、別に自ら秋風道士とも称した老僧はその一人であった。和尚は奇行多くまた好んで....