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残心
「残心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
残心の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
ただ打つと思うな身を守れ おのずから洩る賤家の月 仮字書之口伝第三章「
残心」を咏った極意の和歌、――意味は読んで字の如く、じっと一身を守り詰め、敵に自....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を感得したからといって、一概に貪《むさぼ》りかかることをしないのは、武術の達人の
残心のうちの一つと称すべく、知恵ある動物の陥穽《かんせい》を避ける心がけと言って....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
宵はドコまで行っても殺気というものが湧いて来ないことである。昔のように、警戒も、
残心も、さらに必要がなくて、ややもすれば同行同向のなつかしみがにじみ出でて来る。....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
攻撃にそなえていなければならないのである。これが馬庭念流の特別の心得で、これを「
残心」と称し、
残心を忘れて試合終了後にポカリとやられても、やられた方が未熟者だと....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
声と同時に刀の鞘が、二本の刀身を左右に分けた。 二間の距離を保ちながら、尚、
残心、刀を構え、睨み合っている林蔵と猪之松、その間に鞘ぐるみ抜いた太刀を提げて、....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
つけた。 こうして起ったのが露西亜遠征で、その結果は失敗した。 剣道に於て、
残心(ザンシン)ということは重大のことになっている。私もすこし剣道のことを知って....