残渣[語句情報] » 残渣

「残渣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

残渣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
幼い時から、あらゆる人生の惨苦《さんく》と戦って来た一人の女性が、労働力の最後の残渣《ざんさい》まで売り尽して、愈々《いよいよ》最後に売るべからざる貞操まで売っ....
光と風と夢」より 著者:中島敦
んで行った。明るさが次第に、野に丘に海に加わって行く。何か起るに違いない。生活の残渣《ざんさ》や夾雑物《きょうざつぶつ》を掃出して呉れる何かが起るに違いないとい....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
以上の進歩、より多くの知識、より多くの愛、その外には何物もない。かくて地上生活の残渣はきれいに洗い浄められ、魂は絶対無限の至高境に向って、ただ上へ上へと進んで行....
誤った鑑定」より 著者:小酒井不木
のませた。ところが、牛乳を鑵からあけてしまうと、彼女は、ふと鑵の底に、緑色をした残渣のあるに気附いた。彼女はびっくりして、もしや、それがパリス・グリーン Par....