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「残片〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

残片の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
。 毛繻子に折返し其上に片側メリンスを縫付けある(片側全部なりや否やは不明)帯の残片に該当せざるや。 以上 鑑定人はいずれも承諾した旨返答をして退廷した。 ....
落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
ら。こんなふうにして十歩か十二歩ばかり進んだときに、さっきひき裂いた着物のへりの残片が両足のあいだに絡まった。私はそれを踏みつけて、ばったりと俯向けに倒れてしま....
かの女の朝」より 著者:岡本かの子
層をなしている。一隅に夏草の葉が光って逞ましく生えている。その叢を根にして洞窟の残片のように遺っている焼け落ちた建物の一角がある。それは空中を鍵形に区切り、刃型....
海豹島」より 著者:久生十蘭
とができる。四方の壁は裸の板壁、押入は一つもない。獣皮塩蔵所は焼棒杭の上に屋根の残片が載っているばかり、薪置小屋は屋根を差掛けた吹きぬけの板囲いである。 私は....
アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
ダヴィッドスン氏の部屋がある。私――マデリン・ケリイ秘書――は、電話を書き取った残片を掴んで、そこへ駈け込んだ。 ダヴィッドスン警部は「羅府の禿鷹」と言われる....