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「残留〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

残留の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
と博士は一同を呼び集めた。 「ここで隊を二つに分ける。三名は、装置と共にここに残留し、残りの七名はこれから前進して振動源に近接する。いよいよ注意を要する作業の....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
大部分相い消却してしまうのであるが、しかし密度が非対称的であるために若干の運動が残留し、そのためにこの落下した物質は侵入者のまわりを楕円形の軌道に沿うて動くよう....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
慢だったために、園長の体内に潜入していた弾丸は流れ去るに至らず、そのまま襞の間に残留してしまったんです。この弾丸というのは、園長が沙河の大会戦で奮戦の果に身に数....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
れていて、車中より私は首をひねったが、これも旋風のためとわかった。 大下君は、残留せる四百名の人々をはげまし「新雑司ケ谷村」を建設するつもりで活躍しており、昨....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
本庁の鑑識医にそう云ってくれ給え。――第一、胃|洗滌をやるように。それから胃中の残留物と尿の検査する事と、婦人科的な観察だ。またもう一つは、全身の圧痛部と筋反射....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ふせい》の青年(男)と、その所持品らしき鞄(スーツケースと呼ばれる種類のもの)の残留せるを発見し届出あり、目白署に保護保管中なり。住所姓名年齢|不詳《ふしょう》....
海底都市」より 著者:海野十三
とについては、地上にもその文献が残っているはずだし、またわれわれの一部は地上にも残留《ざんりゅう》していて、われわれの移動についても物語ったはずだ」 「そんなこ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
。土居はあの夜、主人鶴彌に面接した最後の者でありますぞ。そして自分のハンドバグを残留してこの屋敷を飛出したほどの狼狽ぶりを示している。一体あの女のこの周章狼狽は....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
程のうちで、最も大きな収穫が期待されているのだと思う。場合によれば、僕は月世界の残留組を志願してもいいと思っている」 さすがにフランケは、しっかりしたことをい....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
つつあるものの如し。飛行中にこの飛空機を捜査せるところ、思いがけずも火星人一人が残留し居るを発見せり。風間少年の報告によれば、火星人は日本語を話すとのことなれば....
転機」より 著者:伊藤野枝
若いSは谷中のために一生を捧げたT翁の亡き後は、その後継者のような位置になって、残留民の代表者になって、いろいろな交渉の任にあたっていた。Sにはそれは本当に一生....
四十年前」より 著者:内田魯庵
喜劇に終った。が、糞泥汚物を押流す大汎濫は減水する時に必ず他日の養分になる泥沙を残留するようにこの馬鹿々々しい滑稽欧化の大洪水もまた新らしい文化を萌芽するの養分....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
はこの界外に日本人千人以上寄留して労働に従事したりしも、異人種排斥のために、今日残留せるものわずかに数十人に過ぎず。その当時はわが領事館もここにありしという。家....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
党を作った。日本最初の単一無産政党である。しかしこの労働農民党もただちに、左翼の残留派、中間の日本労農党、右翼の社会民衆党、極右の日本農民党の四つに分解し、以来....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ます。胃腸が悪くなった時、医者から貰って飲む薬は、ただ痛みを止めたり、胃腸の中の残留物を除いたり、あるいはその腐敗を止める防腐剤などであって、特に胃腸そのものを....