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「残菊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

残菊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
列に属していて、裏長屋の描写の細部も精密ではあるが一般的である。広津柳浪は既に「残菊」などで心理描写だけの小説を試みているけれども、一葉は、お力の心の浮沈を辿っ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ひとつ、うんと腕によりをかけてやろうという気になりました。 そこで庭へ下りて、残菊にしようか、柳にしようか、それとも冬至梅か、万年青《おもと》かなんぞと、あち....
役者の一生」より 著者:折口信夫
て五年間程居て、二十九年ほとぼりのさめた頃、東京へ帰って来た。不思議なことには、残菊物語で御存じの菊之助が詫びがかなって大阪から戻って来たのも、やはり二十九年で....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
たずらに首斬浅右衛門の御厄介にばかりならないで命めでたく、それぞれ寄席の高座へ、残菊の花香を匂わせたことだったろう。ましてお絹は当初、鈴川小春と名乗って日本手品....
私本太平記」より 著者:吉川英治
まする」 尊氏は? とは、宮はお訊きにならずにしまった。 五節はもちろん、残菊の宴、重陽の会などは、恒例の宮廷年中行事であるが、選虫の会だとか、初雪見参な....