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「殖民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

殖民の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
構造は極《きわ》めて粗末だが一見米国風に出来ている、新英洲《ニューイングランド》殖民地時代そのままという風に出来ている、屋根がこう急勾配《きゅうこうばい》になっ....
新生」より 著者:島崎藤村
も行った。彼は往《ゆ》きと還《かえ》りの船旅を思い比べ、欧羅巴を見た眼でもう一度殖民地を見て行く時の千村を想像し、漠然《ばくぜん》とした不安や驚奇やは減ずるまで....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
子孫へ伝える事とし、金銀は全英国の慈善事業総体へ寄附し猶欧洲大陸、及び東洋南洋の殖民地の教会へも寄附し、其の他世界中の慈善事業へ今以て寄附して居る、併し叔父の領....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
ズム文学に置くと云ったまでのことである。 帝国主義ブルジョアジーは、平時から、殖民地の××他民族の隷属、労働運動の抑圧政策をとる。その政策が継続し、発展してつ....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
ると、資本家は「北海道・樺太へ!」鉤爪をのばした。其処では、彼等は朝鮮や、台湾の殖民地と同じように、面白い程無茶な「虐使」が出来た。然し、誰も、何んとも云えない....
デイモンとピシアス」より 著者:鈴木三重吉
たのでした。この人のおかげでシラキュースは急にどんどんお金持になり、島中のほかの殖民地に比べて、一ばん勢力のある町になりました。 それらの殖民地の中には、アフ....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
たった一軒の下宿屋へ住んだが、部屋数がいくつもないので、同宿だ。このへんに海外|殖民の実習的の学校があって、東北の田舎まるだしの農家出の生徒と同宿したが、奇妙な....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
に関係し増収を図るようになった。フランス人のブローカーが彼の居間に自由に出入して殖民地の一獲千金的紙上利益をタイプライターが創造しているだけの計画書を示し、彼に....
不在地主」より 著者:小林多喜二
は大した名誉なことに思われた。 銃声は東の方から起っていた。それで基線道路から殖民区域七号線へ道を折れて入った。少し行くと、処々道に見慣れなく新らしい馬糞が落....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
扱ったから、昔の江戸の武家のお部屋や町家の囲女の情緒はまるで失くなって、丁度今の殖民地の「湾妻」や「満妻」を持つような気分になってしまった。当時の成上りの田舎侍....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
保護政策を取って外国貨物を塗絶しようとしているが、独り外国醜業婦の移入に限っては殖民政策の必要から非常に歓迎し、上陸後もまた頗る好遇して営業の安全及び利益を隠然....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
六、喜望峰暮烟(南阿) 喜望一過波漸円、大西洋上海如筵、夕陽影裏山何去、只留殖民州外烟。 (六、喜望峰の暮煙(南|阿) 喜望峰をひとたびよぎれば波もようやく....
芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
ューズが言った通りであります。 私達は、黒人に対する米人の態度を見、また印度の殖民地に於ける英人の政策を熟視して、彼等が真に人類を愛する信念の何れ程迄に真実で....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たしている時、日露戦争、南阿戦争は持久戦争の傾向を示したものであるが、それらは皆殖民地戦争のためと簡単に片づけられた。もちろん土地の兵力に対する広大と交通の不便....