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「殖産興業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

殖産興業の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
たりして困った事もあった。彼の父は地方官吏をやめて後、県会議員や郷先生をする傍、殖産興業の率先をすると謂って、女を製糸場の模範工女にしたり、自家でも養蚕製糸をや....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
本を中心にして、概して信濃一国に関する古記古文書がある。諸名士の遺物がある。藩の殖産興業の模範といったようなものもある。 道庵はそれをいちいち熱心に眼を通して....
新疆所感」より 著者:日野強
る説明にてこれをつくせり。氏はまずその鉄道の敷設をもって、露領中央アジアにおける殖産興業を啓発し、民衆の移殖を増進するのみならず、また軍事上極めて重要なりとする....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
橋氏の、開墾農民団なのだという。 石橋氏がマンガン鉱山失敗の結果、現在では平戸殖産興業会社の経営に移っている。農民の世話役をしている、都留五八氏の案内で一巡す....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
人の占有に帰し、ブラジル一国だけに百万人のトルコ人住すという。南米人は自ら進みて殖産興業に当たるもの少なきも、その所有せる土地や家屋の借料が工業の隆盛に伴いて騰....
加波山」より 著者:服部之総
ばわかる。幕末の諸小国家を純封建的搾取体制のはてしなき窮乏からたて直おすための「殖産興業」が、この「賢侯」によって東北諸藩の日程にのぼされたその時代である。 ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
に発達せんね。それにモー一つこういう事がある。我邦の政治家は明治の初年から国民に殖産興業を勧《すす》めて富を作れ作れと奨励した者だ。殊《こと》に日清戦争後は戦勝....