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殲
「殲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
殲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
そこで楊《ヤン》博士は、俄然仕事ができて、たいへん愉快そうに見えた。 「軍艦を
殲滅する一大発明をなし、そしてこれを使って、軍船をことごとく撃沈してしまえばいい....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
われらはその全武力を大西洋海底に集中し、一秒たりともより速かに、かの無断侵入者を
殲滅すべきである。もしわれらにして躊躇することあらば、悔いを千載に残すことになろ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
バルのカンネ会戦を模範とし、敵の両翼を包囲し騎兵をその背後に進め敵の主力を包囲|
殲滅すべきことを強調し、決戦戦争の思想に徹底して、欧州戦争に向ったのであります。....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
れとも死を選ぶか? とトルーマンは述べているが、原子爆弾の成功は、単に日本民族の
殲滅にとどまらず、全世界人類、否、今後に生を得る者までも、この禍に破壊しつくされ....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
る巧みであろうが……。 行親 天下ようやく定まりしとは申せども、平家の残党ほろび
殲さず。かつは函根より西の山路に、盗賊ども徘徊する由きこえましたれば、路次の用心....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
土地の神でござる。あなたのような貴人がここへお出でになったのは、まさに妖怪どもが
殲滅の時節到来いたしたものと思われます。それゆえ喜んでお出迎いに罷り出でました」....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
えでは、イネ国の首都トンキ市がアカグマ国の空軍と機械兵団のために、徹底的に空爆と
殲滅とをうけつつあるところが演ぜられている。硝煙をふんだんに使い、大道具は、本当....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
上艦艇に突き当るから、直ちに警報を発せられてしまう。従ってドイツ本土上陸以前に、
殲滅のおそれがある。これはやめたよ」 「惜しいですなあ。すると、これは取りやめて....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
見ると、「世界一の発明。引力|相殺装置」とか「世界一の発明、宇宙線を原動力とせる
殲滅戦兵器」とかいった具合に、どれを見ても、名称の上に「世界一」を附してあること....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
リードにむけ、ひたむきに注がれるクリームヒルトの愛は、いかに人倫にそむき、兄弟を
殲滅し尽すとはいえ、その不滅の愛――ただ復讐一途に生きる、残忍な皇后とばかりはい....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
不幸にして入れなかったら、幕府の軍艦を一手に集め、東海道の薩長軍を、海上から俺は
殲滅して見せる。函根、久能山は大事な要害だ。敵に取られては面白くない。……まあ八....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
まり私に徳川幕府の細作になれと云われるのでした。当代の政治に順服わぬ徒輩を一気に
殲滅す下拵えを私にせよというのでした。 私は当惑する前に知己の恩に感じたのでご....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
左門を討つことが出来なくなってしまうからである。今は、何を措いても、五郎蔵一味を
殲滅するか追い払うかしなければならなかった。それには左門からの助太刀は絶対に必要....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
くれ、四五回東国勢を悩まさんか、彼等といえども退屈するであろう。この時を以て敵を
殲滅するこそ妙策!」 これを聞くと将卒共はしばらくの間は、言葉も出さず黙ってい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ス革命は、傭兵より国民皆兵に変化せしめて戦術上に大変化を来たし、ナポレオンにより
殲滅戦略の運用開始せられ、決戦戦争の時代となれり。モルトケ、シュリーフェン等によ....