段階[語句情報] » 段階

「段階〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

段階の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
作室から始めて、ミルキ閣下の一行を各室に導いていった。 アリシア区は全体が同じ段階の上にあった。そして室の数は大小合わせて十六にのぼっていた。しかしこの十六の....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
属するものなのである。 ストックホルムにて 一九一〇年一〇月 発達の最低段階にある民族はただその日その日に生きてゆくだけのものである。明日何事が起ろうが....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
して、日満華の協議、協同による東亜連盟で満足すべしと主張し、遂に東亜新秩序の第一段階として採用されるに至った。 東亜の新秩序は、最終戦争に於て必勝を期するため....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ヨアでもプロレタリアでもない階級がいよいよ増加しつつあり、これが社會發展の今日の段階における決定的趨勢である。共産黨はかかる趨勢に對處し、プロレタリアと利害一致....
雛妓」より 著者:岡本かの子
」と、太い息をしたのち、感慨深く言った。「なる程、娘をな。」 以前に、こういう段階があるものだから、今もわたくしは、雛妓が氷水でも飲み終えたら、何か身の上ばな....
金属人間」より 著者:海野十三
まの死骸《しがい》がそこにはいっているにちがいなかった。 事件はいよいよ奇怪な段階に突入した。いったいこれは何者の死体なのであろう。針目博士の身辺にいよいよ疑....
女客」より 著者:泉鏡花
ったが、早急だったのと、抱いた重量で、裳を前に、よろよろと、お民は、よろけながら段階子。 「謹さん。」 「…………」 「翌朝のお米は?」 と艶麗に莞爾して、 ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
『永遠の生命』の一節は、説く所頗る簡潔であるが、生命を『向上』と、『黙想』との二段階に分け、われ等の当面の急務として、向上に力点を置くべきを説けるは至極賛成であ....
著作権の問題」より 著者:伊丹万作
の基礎となるべき草案をあらかじめ我々の手によつて練り上げておくことであり、第二の段階としては、従業員組合の組織をつうじて、あらゆる機会に政府あるいは政党に働きか....
高原の太陽」より 著者:岡本かの子
大学の裏門を出て根津|権現の境内まで、いくつも曲りながら傾斜になって降りる邸町の段階の途中にある或る邸宅の離れ屋である。障子を開けひろげた座敷から木の茂みや花の....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
二 明治の哲学、広くいえば明治の思想の潮流を回顧してみると、少なくとも三つの段階に分かちてこれを考えることが便利のように思う。第一期は明治の初年から明治二十....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
ども、そのようなことはしばらくおいて、本体としての実在に関する見解は、だいたい三段階を経て進んできているのである。第一の段階は一元的表面的の実在論と名づけたなら....
単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
のでなければならぬ。 況んや、今日の生活は、目的への手段でもなければ、未来への段階と解すべき筈のものでもない。それ自から、全的の価値を有するものだ、たゞ、我等....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
しんでいる気持ちであります。 老大家は、農夫の肥田を見付けたときと同程度の心の段階で楽しんでいるのでした。そして、それを以て、もう黄金浪打つ秋の実りにさえも思....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れを運用する武将の性格や国民性に依って相当の特性を認めらるるけれども、軍隊発達の段階に依って戦闘に持久性の大小を生じ、自然会戦指揮は或る二つの傾向の間を交互に動....