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殷鑑
「殷鑑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
殷鑑の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
た》にでもなった日には、板倉家七千石は、そのまま「お取りつぶし」になってしまう。
殷鑑《いんかん》は遠からず、堀田稲葉《ほったいなば》の喧嘩《けんか》にあるではな....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
は冷たく誓う――
――まず、しばしの間、存分なことを言うておるがよい。長崎屋の
殷鑑《いんかん》は、見る間にそなたの身の上であろう――
「又しても、興ざめのこと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が亡びたとて、日本の国が亡びるという意味にはならないが、それでも、大坂落城の時の
殷鑑《いんかん》はどうだ。自分で飲みつぶし、使いつぶした身代は、また観念もするが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、いまさなくても、幼き身で無断に遠く遊んで悪いことは、昨今の自分の身がかえって
殷鑑《いんかん》だと思いました。 駒井甚三郎も、田山白雲も、マドロス君も出て行....
「露肆」より 著者:泉鏡花
「や、いささかお灸でしたね、きゃッ、きゃッ、」 と笑うて、技師はこれを機会に、
殷鑑遠からず、と少しく窘んで、浮足の靴ポカポカ、ばらばらと乱れた露店の暗い方を。....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
る 身のはての何を思はむ かつてわが師、吉井勇はこの詠あったが、その時の私も
殷鑑《いんかん》遠からず、今|目先《まなさき》にある日本太郎の姿こそ、やがてくる....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
方法論主義のようなものに終る他なく、遂に思想としての文学の測定を誤ることとなる。
殷鑑遠からぬのだ。 文芸の認識論として取り上げられた最近の問題は、形象化(概念....
「日本の民衆と「日本的なるもの」」より 著者:戸坂潤
つける。それからすると、財産相続税の値上げなどはわが国体に反するという話である。
殷鑑は遠くないのだ。 人々は民衆々々と云うが、民衆とは一体どういう概念なのか。....