殺げ[語句情報] » 殺げ

「殺げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

殺げの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
る。といって、骨格からみれば人間というほかはないのだ。しかし、頭の鉢が低く斜めに殺げ、さらに眉のある上眼窩弓がたかい。鼻は扁平で鼻孔は大、それに下顎骨が異常な発....
運命」より 著者:幸田露伴
りて、朝議|徐輝祖を召還したもう。輝祖已むを得ずして京に帰りければ、何福の軍の勢殺げて、単糸の※少く、孤掌の鳴り難き状を現わしぬ。加うるに南軍は北軍の騎兵の馳突....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ては長い煙管でふかしつゝ、悠然とストーブの側に胡踞かき、関翁が婆ァ婆ァと呼ぶ頬の殺げたきかぬ気らしい細君は、モンペ袴をはいて甲斐※いて了まった。たゞ小虫の多いは....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
半日でも客を断るということがありますか、死んだ浮舟なんざ、手拭で汗を拭く度に肉が殺げて目に見えて手足が細くなった、それさえ我儘をさしちゃあおきませなんだ、貴女は....
挿話」より 著者:徳田秋声
を止めて、ここの世話をやきに来ているのであったが、地蔵眉毛が以前より目立って頬は殺げたけれど、涼しい目や髪には、お婆さんらしいところは少しもなかった。丈はすらり....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
存じませんで甚だ御無礼を致しました」 仙「いや、此方が御無礼で、帰って見ると髷が殺げて髪を結うことが出来ねえんだが、旦那エ実に私ア驚きやした、あなたは華奢な細そ....