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「殿下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

殿下の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
うに少しく顔を染めた。青侍は我に返ったようにうなずいた。 「おお、そうじゃ。関白殿下の御沙汰によって、当屋形の大納言殿には独り寝の別れという歌を広く世間から召し....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
を落として行く。昨日は日本堤の消防署に命中、今日は東京湾の海中に命中。 ◯閑院宮殿下が薨去された。 ◯目下マリアナ基地にはB29が六百機位いる見込み。 五月二....
海底大陸」より 著者:海野十三
すべては礼儀から出発しなければ、うまくおさまりません。――ところで、王さまアトラ殿下が、ぜひあなたにお会いして、いろいろうかがいたいとおっしゃるのです。むこうへ....
歯車」より 著者:芥川竜之介
て僕等の間には巴里の話も出勝ちだった。カイヨオ夫人の話、蟹料理の話、御外遊中の或殿下の話、…… 「仏蘭西は存外困ってはいないよ、唯元来仏蘭西人と云うやつは税を出....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、くだもののお酒のポンスをこしらえて来て、それでは大いに愉快にやって、ひとつ王女殿下の健康をいわって乾杯しようといいました。ところが、ヨハンネスは、コップに二は....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
、頂上に摂社|頗る多し。男体の一角に測候所あり。これ明治三十五年に故山階宮菊磨王殿下の設立し給へる所、筑波山新たに光彩を添へぬ。然るに、殿下今や亡し。測候所は文....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
成ると同時に、一方において更にロセツより申出でたるその言に曰く、日本国中には将軍殿下の御領地も少からざることならん、その土地の内に産する生糸は一切|他に出さずし....
母と娘」より 著者:岡本かの子
家へ帰って来た。女学校に於ける彼女の生活は仲々活溌なものであった。殊にメリー女王殿下の閲兵を受けるエンパイヤ・デー(帝国紀念日)の女軍観兵式にはアグネスは女士官....
あゝ二十年」より 著者:上村松園
して、一等褒状を受け、しかもそれが当時御来朝中であらせられた英国皇太子コンノート殿下の御買上げを得た時のことを思い合わせまして、今度皇太后陛下にお納め申し上げま....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
大きさに描いたものでした。これが当時我が国に御来遊中であった英国の皇子コンノート殿下のお目に止まり、お買上げの栄に浴しました。その時、京都の日の出新聞に出た記事....
最初の出品画」より 著者:上村松園
はまだ十六歳の小娘でしたから思いもかけなかったのであろう。 当時さる国の皇太子殿下がちょうど日本に来ておられ、博覧会場におなりになり、はしなくも私の拙ない絵を....
わが母を語る」より 著者:上村松園
会に、〈四季美人図〉を初出品しましたら、丁度、来遊されていた英国の皇子コンノート殿下のお目にとまり、お買上げということになり、一時に上村松園の名が、新聞紙上に書....
想い出」より 著者:上村松園
初出品致しまして、思いがけなく一等褒状を得、剰え、その時御来朝の英国のコンノート殿下の御目にとまり御買上の光栄に浴しました時から始まり、その後幾多の展覧会に次々....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
らせてやれよ』 友達はあどけない顔をして私の傍にまいり『僕、小母様を、××宮妃殿下のお忍びかと間違えちゃったあ』と云うのです。××宮妃殿下は有名なお美しいお方....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
し防空全般に関しては今日以上の統制が必要である。防空総司令官を任命(成し得れば宮殿下)し、これに防空に任ずる陸海軍部隊および地方官憲、民間団体等を総て統一指揮せ....