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殿様芸
「殿様芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
殿様芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
むかしから素人の芸事はあまり上達しないにきまったもので、俗に素人芸、旦那芸、
殿様芸、大名芸などと云って、先ず上手でないのが当りまえのようになっているのですが....
「旅愁」より 著者:横光利一
、
「これだろう。え。」と云って振り返った。
侯爵はやはり黙って答えなかった。
殿様芸らしい穏やかな微笑だった。この微笑は近づく多くの人を選択し、洗煉して、一羽....
「現実の道」より 著者:宮本百合子
うか。よく世間で、なかなかやるが結局お嬢さん芸でね、奥さん芸でね、という批評を、
殿様芸に並べていうのは、ここのところの機微にふれていると思います。 では、お嬢....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ッタントというものは、人間の人格そのものに関係させられて非難の言葉となって来る。
殿様芸やお嬢さん芸といわれる場合の、殿様やお嬢さんが、この救うべからざる人格的デ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
格のものに就いて正楷を本当に叩き込まなけりゃならぬ。今まで自分のやっていたのは、
殿様芸にも足りない、我儘《わがまま》と気任せを得意になってのたくらせていたような....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことも、半ばその激情にかられて筆を進めるからです。かくて、ともかくも、神尾主膳が
殿様芸ではなく、不朽――というほどでなくとも、著作の真意義に触れるような心の行き....