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「殿閣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

殿閣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
う行くかな」 「そうおいでになったと、よろしい。薫風|南《みんなみ》より来って、殿閣|微涼《びりょう》を生ず。こう、ついでおけば大丈夫なものだ」 「おや、ついだ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
忽《たちま》ちやむ、本船はここに待つべしと示し小船海底に入りて竜宮に到る、竜宮の殿閣奇麗言うべからず、竜王出会いて語《いえ》らく、従類多く讐敵に亡ぼされ今日また....
促織」より 著者:田中貢太郎
て、簾が動いて紙きれが飛んで来た。拾ってみると字でなくて絵を画いてあった。それは殿閣の絵であったが寺に似ていた。その建物の後に小さな山があって、その下に不思議な....
蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
い前み窺いて、確かに妖蟒を見る。頭、山岳の如く、目、江海に等し。首を昂ぐれば即ち殿閣|斉しく呑み、腰を伸ばせば則ち楼垣尽く覆る。真に千古末だ見ざるの凶、万代遭わ....
三国志」より 著者:吉川英治
かくて、帝の御車と、曹操の軍は、やがて許昌の都門へ着いた。 ここには、旧い宮門殿閣があるし、城下の町々も備わっている。曹操はまず、宮中を定め、宗廟を造営し、司....
三国志」より 著者:吉川英治
いて、人知れず涙をながした者も多かった。 本国に帰ってからの袁紹は、冀州城内の殿閣にふかくこもって、怏憂、煩憂の日を送っていた。 衰退が見えてくると、大国の....