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「母人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

母人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
江源地《ナブナテイヨ・ラハード》から流れてきたのです。私は、あの大氷嶺のなかの天母人の文化、魔境の、天険のなかにも桃源境があると思うと、思わず、われ行かんユート....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
この対面につきては前以て指導役のお爺さんからちょっと前触がありました。『汝の母人も近頃は漸く修行が積んで、外出も自由にできるようになったので、是非一|度汝に....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
私も頗る今昔の感慨を起したことであった。 東京へ着した晩は、二本榎の水本先生の母人の家へ他の薩州の人々と共に泊めてもらった。朝起きて見ると、もうその母人は大勢....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
汽車にて帰す」と浜子が書き添え、認印《みとめ》を押してよこした年少のころ、浜子の母人《ははびと》はホクホクして、 「なんて可愛い、おとなしい子なのだろう。」 と....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
―それこそ小野の小町などは、明治の、才色兼備の娘に名誉を譲るだろう。 そう思う母人《ははびと》の生れ育った時代は、幕末、明治と進歩進取の世に生れあわせていた。....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
歳を老られてからの写真を新聞などで見ても、やはり、その時の悌がよく残っておって、母人よりも丸い方に私は思ったことだが……それはとにかく、三枝未亡人は、このお綾さ....
遠野物語」より 著者:柳田国男
い大いに驚きしことあり。これは正しく男の児なりき。同じ村山口なる佐々木氏にては、母人ひとり縫物しておりしに、次の間にて紙のがさがさという音あり。この室は家の主人....