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「母代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

母代の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ざります。奥へどうぞ」 応対のさわやかさ、物腰のしとやかさ、一糸の乱れもない。母代わりとなって妹弟ふたりを育ててくれたとお冬がいったのも、なるほどとうなずかれ....
小公女」より 著者:菊池寛
と居間とをあてがわれることになりました。それから、子馬を一頭と、馬車を一台と、乳母代りの女中一人とがあてがわれるはずでした。 「この子の教育については、少しも心....
源氏物語」より 著者:紫式部
。母方の祖母の喪は三か月であったから、師走《しわす》の三十日に喪服を替えさせた。母代わりをしていた祖母であったから除喪のあとも派手《はで》にはせず濃くはない紅の....
源氏物語」より 著者:紫式部
葉を聞いていて、これを自分の問題であるとは思わぬ大姫君は、姉として年長者らしい、母代わりのよい挨拶がしたいと思うのであったが、その言葉が見つからないままに、 「....
五十年をかえりみて」より 著者:宮城道雄
どと思うと、その御馳走がのどを通らなかったことが度々あった。 私を子供の時から母代わりになって育ててくれたおばあさんが亡くなってから、私は仁川をはなれて京城の....
秋空晴れて」より 著者:吉田甲子太郎
までつづけて来たのだが、今では立っていることも出来なかった。すみが工場勤をやめて母代りに働くほかなかった。だが、そうなると母親はすっかり気が弱くなって、ここ半月....