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「母権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

母権の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
強くなる。本来なら息子に厄介がられるべきお袋も、今では息子の大学の入学試験にまで母権を拡大する。青年婦人即ち娘は、言うまでもなく花嫁学校に収容されねばならぬ。―....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
なる語は、一八六一年にバハオーフェン(J. J. Bachofen)が有名なる母権制論を発表した名著 Das Mutterrecht 出でて以来、母権制に対す....
若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
となる経済力を与えていなかった。いわば親がかりで気焔をあげているところがあった。母権時代は、現実の上には遠く遙かに過ぎ去っているのであったから、そういう主張をし....
私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
。女の家に入聟となることもなかった。生れた子女は女の家で育てる。女は子女に対して母権と併せて家長権を持っていた。男は夫としての権利も父としての権利も妻及び子女に....
婦人も参政権を要求す」より 著者:与謝野晶子
というのは、夫婦の愛情の平等、夫婦の経済的労働の平等、夫婦の財産権の平等、父権と母権の平等、親と子との権利の平等、兄弟姉妹の権利の平等の如きをいい、政治上や学問....
先駆的な古典として」より 著者:宮本百合子
興味とは、おのずから本質がちがって来ている。 今度古典的なバッハオーフェンの『母権論』の序文とエーリッヒ・フロンムという人のその批判とが合わせて翻訳されたこと....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
か。 ああ、この間白揚社からブックレビューをしてくれと云ってバッハオーフェンの母権論という本を送ってよこしました。どこかの先生で坊さんらしい人が翻訳しているの....