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毎夏
「毎夏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毎夏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
む。日本のものも必ず少なくとも十や十五は生むならん。保護さえ行き届かば、たちまち
毎夏群至して繁殖し、白蟻を全滅はせずとも従来ごとくあまりの大害を仕出さぬよう、そ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ニスと号《な》づけわが邦の福寿草と同属の物だが花が血赤い、さてパプロスに近い川水
毎夏|漲《みなぎ》り色が赤くなるをアドニス最後の血が流れると古ギリシア人は信じた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
いわゆる山鳴は蛟鳴で蛟出づれば地崩れ水害起るとてこれを防ぐ法種々述べおり、月令に
毎夏兵を以て蛟を囲み伐つ由あるは周の頃土地開けず文武周公の御手もと近く※《がく》....
「女の行進」より 著者:宮本百合子
衛生にいいのだろうか、もし炎天下のむき出した頭が衛生によいのだとしたら、どうして
毎夏脳炎の流行期に、頭をむき出して炎天にさらしていないように、と特別の注意がされ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
通レル事、何カノ川柳ニ見及ビタル事アリ、小生ノ宅ノ筋向フノ淵下(明治八、九年迄)
毎夏|入水《じゆすい》ノ女アリシ、小生何事モ知ラズ走リ行キ見ルニ、女ノ屍ヲ発見セ....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
りになると、それから急にお病みつきになられたのだ。そうしてその翌年からは、殆んど
毎夏のようにO村にお出かけになっていたようだった。それから二三年するかしないうち....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
ろうとおもっていたんだがね。あれで、この夏聞いたことだが、恋人がいるんだそうだ。
毎夏やってくるハンガリイの音楽家でね、その男と町などで逢うと、人中だろうと何だろ....
「美しい村」より 著者:堀辰雄
りに来たのだけれど、その度《たび》毎に、この最後の家の前を通り過ぎながら、そこに
毎夏のようにいつも同じ二人の老嬢《ろうじょう》が住まっているのを何んとなく気づか....
「楡の家」より 著者:堀辰雄
知りになると、それから急にお病みつきになられたのだ。そうしてその翌年からは、殆ど
毎夏のようにO村にお出かけになっていたようだった。それから二三年するかしないうち....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のは五十円位ですが、大抵七割八割での本で、実質に到ってはなかなか優秀です。太郎が
毎夏開成山に暮します。いつかはそれらの文庫をよむでしょう。「三年に一度ぐらいずつ....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
れというんじゃない。あなたが幸福になれるように、純粋にそればかりをねがって……」
毎夏、鎌倉の海で遊びくらした仲で、サト子に苛《いじ》められながら、サト子の行くと....
「樹氷」より 著者:三好十郎
ございます。私は以前から長野県――信州の山岳地帯が非常に好きで、戦争前などは殆ど
毎夏出かけましたが、殊に好きなのは八ヶ岳の裾の高原地帯で。ちょうどそれは太平洋戦....
「雷嫌いの話」より 著者:橘外男
て雷撃してくる。もう一つ酷いのが、軽井沢、そして信州の山岳地帯。上州や信州では、
毎夏必ず五人や十人は雷のために死人が出る。だから私は、自分の故郷でありながら、上....
「かもめ」より 著者:神西清
の支配人をおさがしなさい! (退場) アルカージナ 毎とし夏になると、こうだわ。
毎夏、わたしはここへ来て厭な目にあわされるんだわ! もうここへは足ぶみもしない!....
「九谷焼」より 著者:中谷宇吉郎
十戸位の小さい村で、炭焼を生活として、九谷焼とは何の関係もなく、訪れる人とても、
毎夏数人の登山者が過ぎる位の程度であろう。徳川初期の時代に、こんな処へ来て初めて....