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毎月
「毎月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毎月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
しい話題を持ち出すことにした。
僕「市《いち》はいつ立つのですか?」
老人「
毎月必ず月はじめに立ちます。しかしそれは普通の市ですね。臨時の大市《おおいち》は....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
教の座へ登る事があると、――今でも行って御覧になれば、信行寺の前の柱には「説教、
毎月十六日」と云う、古い札《ふだ》が下《さが》っていますが、――時々和漢の故事を....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
かた》の袖に近眼鏡《きんがんきょう》の玉を拭っていた。仕事と言うのは僕等の雑誌へ
毎月何か書かなければならぬ、その創作のことを指《さ》すのだった。
Mの次の間《....
「或る女」より 著者:有島武郎
つけた。
葉子はすぐその仕事がうまく運んでいないのを感づいた。それにしてもあの
毎月の多額な金はどこから来るのだろう。そうちらっと思いながら素早《すばや》く話を....
「星座」より 著者:有島武郎
助(清逸は自分の成績によって入校二年目から校費生になって授業料を免除されている上
毎月五円の奨学金を受けていた)を送金する時にも、父は母に向ってたまには同じような....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を始めるのである。マルドゥクは太陽の運行によって年序を定め、年を一二の月に分ち、
毎月が一〇日すなわちデセードを三つずつもつことにした。それで一年が三六〇日になる....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
勢。少し変った処といえば、獅子狩だの、虎狩だの、類人猿の色のもめ事などがほとんど
毎月の雑誌に表われる……その皆がみんな朝夷島めぐりや、おそれ山の地獄話でもないら....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
しが、 「そうそう、芳ちゃん、まだその前にね、旦那がさ、東京へ行って三月めから、
毎月々々一枚ずつ、月の朔日にはきっと写真を写してね、欠かさず私に送って寄来すんだ....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
と聳えた。巨刹の石段の前に立留まって、その出て来るのを待ち合せた。 門の柱に、
毎月十五十六日当山説教と貼紙した、傍に、東京……中学校水泳部合宿所とまた記してあ....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
奪った。阿Qは趙太太に見せる約束をしたと言ったが、村役人はそれを返しもせずになお
毎月何ほどかの附届けをしろと言った。それから村の人も彼に対してたちまち顔付を改め....
「一老人」より 著者:犬田卯
ってわけかな、これからは。」 「まア、自然そうなっぺな。いくら旦那だって、これで
毎月十五円ずつ、妾が送るのをいい顔して見てもいめえしな。」 「結局、金だな。金せ....
「瘤」より 著者:犬田卯
何しろお前、看板はかけて置くけど事業というものは何ひとつしねえで、それで役員らは
毎月缺かさず給料取っているんだから……」 すると、 「事業やってねえわけでもね....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
びに申訳をして、事済みになり/\したんだが。 毎々のことでしょう、気をつけると
毎月さ、はて変だわえ、とそれからいつでも寝際にゃあちゃんと、ちゅう、ちゅう、たこ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
当人の臍の下へ「田」の字を書きおけばやむという。 (一四)風を引かざる呪術
毎月|朔日の朝、梅干しを一つ茶に入れて食い、そのたねを口より紙の中に吐き出して、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ごとくはなはだしからざるのみ。しかして、日本人は毎日浴湯するの風習あり、欧米人は
毎月一回もしくは半年に一回浴湯するのみ。衣服を洗濯すると身体を洗濯するとは、いず....