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「毒刃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毒刃の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、言うまでもなく、門倉平馬――小梅以来の敵手《あいて》であろう。 十本あまりの毒刃は、ズ、ズ、ズと、趾先《つまさき》ですり寄る刺客たちと一緒に、二人の前後に押....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
を加えようともせず、却って彼の申し出に従い其方を加えて十人の勇士を、憎む可き彼の毒刃の前に、おめおめ晒した次第でござるよ。と申すのは彼の口から皇子の成行を聞きた....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
であったか。乱軍の場合ではあったけれど、一人の土人がジョン少年を酋長オンコッコの毒刃から救い、小脇に抱えて逃げ出したのを遠目ながら確かに見た。そう聞いては粗末に....
活人形」より 著者:泉鏡花
右衛門大出来というべし。被を被替えて虚兵を張り、人形を身代にして下枝を隠し、二度毒刃を外して三度目に、得三が親仁を追懸け出でて、老婆に出逢い、一条の物語に少しく....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
戸入りをするであろう。 一歩、かれが江戸へ入れば、そこには、周馬、お十夜などの毒刃が伏せてあり、うしろには、天堂一角の虚をつけ狙う殺刀がある。 物慾の争奪、....