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「毒杯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毒杯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古典風」より 著者:太宰治
イナの枕頭にひっそり立った。一人は、死刑の宣告書を持ち、一人は、宝石ちりばめたる毒杯を、一人は短剣の鞘《さや》を払って。 『何ごとぞ。』アグリパイナは、威厳を失....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
うものがはなはだ妙なものに思われてくるのである。ソクラテスは亡命を恥としたために毒杯を飲み干さなければならなかった。彼の死後プラトンはその師と同じ厄運を免れるた....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
説に服してしまったのである。 七 大聖の義務心 古今の大哲人ソクラテスが、毒杯を仰いで、従容《しょうよう》死に就かんとした時、多数の友人門弟らは、絶えずそ....
孔子」より 著者:和辻哲郎
な狂信者に取り巻かれた教師と異なるところがない。大切なのはこれから先である。師が毒杯とか十字架とかによって死刑に処せられた後に、あるいは生涯用いられることなく親....
三国志」より 著者:吉川英治
れが国の為と聞くからに 楽器を捨て、舞踊する手に 匕首を秘めて獣王へ近づき 遂に毒杯を献じたり、右と左にそして最後の一|盞にわれを仆しぬ 聞ゆ――今、死の耳に ....