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「毒消し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毒消しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
逆行」より 著者:太宰治
飛んでいるのである。ああ、天井には万国旗。 大学の地下に匂う青い花、こそばゆい毒消しだ。よき日に来合せたるもの哉《かな》。ともに祝わむ。ともに祝わむ。 盗賊....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
へんがな。そないな時にな、その大根おろしのかきおろしたあんと食べておきますとな、毒消しになりますさかい、ちゃア」 それを聞いて一同がアッと感心しました。プロ亀....
丹下左膳」より 著者:林不忘
相宿を願います」という番頭の挨拶にギョッ! とした与吉が振り向いてみると、越後の毒消し売りがひとり荷を抱えて割り込んで来ている。 これで与吉はすこし気を悪くし....
中庸」より 著者:坂口安吾
の出張費を調べなさい。就任以来七年間、私は出張手当も辞退しています。手弁当です。毒消し売りの泊るはたごに泊りこんで、諸々方々を拝み倒して、あれだけのバラックがと....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
た。この時代に鑑真和尚の医力が行われた、その薬に阿伽陀薬というのがある、アカダは毒消しの薬である。これも梵語である。万葉集にもある綿の名もインド直接ではないが中....
樹氷」より 著者:三好十郎
はありがたいもんで当ったりは絶対にしない。毒のあるものでも食った時には泥を食うと毒消しになる位だ。君もなめてごらん。地味を見るにはこれが一番だぞ。ふむ(なめ試み....
食道楽」より 著者:村井弦斎
》が起らないとかいうね。そうかと思うと松茸《まつだけ》や初茸《はつだけ》を煮る時毒消しだといって必ず茄子を一つ入れるかあるいは丸茄子がなければ蔕《へた》だけでも....
食道楽」より 著者:村井弦斎
がありましょう。松茸の甘酒漬を出す時にはその跡《あと》で必ず茄子の漬物を出すのも毒消しのつもりです」妻君「松茸の甘酒漬と申すのはどう致します」お登和嬢「松茸の大....