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「毒矢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毒矢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
はいうまでもないことでしたが、それよりもよりもっと意外に思われたことは、それなる毒矢に見舞われた当の本人が、なんともいぶかしいことには、大振りそでに紫紺絖《しこ....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
それからスコール。マラリヤ。デング熱のバイ菌《きん》。カヌーという丸木舟。火山。毒矢……ああ、いくらでもでてくる。が、このへんでやめておこう。 とにかくすばら....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
逃げ隠れるすべもありません。あなたが弓矢を善くするのを存じて居りますので、どうぞ毒矢をもってかれを射殺して、われわれの患いを除いて下されば、かならず御恩報じをい....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
もに対する土人等の恐ろしい復讐がある。土人の部落の中にだけで秘密にしてある、ある毒矢で暗うちを食わす。椰子やゴムの深い林の中から、不意に、鉄砲だまが自動車の中に....
少年探偵長」より 著者:海野十三
いた。 「いうんだ。いわないと、こいつがとんでいく。お前がよく知っている恐ろしい毒矢がくらいたいか、それともいってしまうか」 「黄金メダルの半分の写真でもお持ち....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
い、というのです。 いっそのこと、何も食べさせないで、餓死させるか、それとも、毒矢で殺してしまう方がよかろう、と言うものもありました。 だが、あの男に死なれ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
そして心の中が和らいでいった。 愛するものが自分の前にいると、人の想像力はその毒矢を奪われる。欲望の熱はさめる。愛するものを眼前に所有してるという清浄な楽しみ....
金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
間のものであるという事は非常にいやな事でありました。彼の狂気のたよりは厚くそして毒矢の雨のように迅速に来始めました。そしてそのたびに私のけがれた塋穴の十字架に向....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
帽子に着いている血の染と、急拵えの石の竈と、その傍に落ちていたセリ・インデヤ人の毒矢とを見れば、ジョン少年の運命は知れる。チブロン島の土人どもが、こっそりここへ....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
うして、最初のうちこそ、流血を予期された事態が、計らずも一変した。軍船も砲列も、毒矢も、火箭も、ただいちずに、夢の靄の中へ溶け込んでゆくのである。 しかし一方....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
湖畔に於ける狩猟中に、朝食のため土人の一人が未明|羚羊猟をせり。然るに、クラーレ毒矢にて射倒したる一匹を、捕獲したる鬣狗の檻際へ置けるに、全身動かず死したりと思....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
現わす部落もあった。バンバイヤ河の水源のバンバイヤ湖へ来た時に突然|葦の繁みから毒矢を射出す者があった。味方の土人が五、六人それに当たって地に倒れた。それに驚い....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
がカラだというのに半分だけ似ています。尚、先帝の仲哀天皇自身も熊襲退治のとき敵の毒矢で死に、これがヒダのスクナ伝説のスクナの最後(敵の矢で死ぬ)に半分似ているし....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
眼と直芳との眼とがバッタリと見合った時には、直芳は思わずゾッとして、怪しき無形の毒矢にでも、射込まれたような気持を感じたのであった。 それで急いで反対の方を見....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
て,こんどもパウ,パウ,パウと三声続けて鳴いた.その次の日T老の父親がアマッポ(毒矢を使った仕掛弓)にかかって横死した.つまり,この山の黒狐が前もってそれをエイ....