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毒蛾
「毒蛾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毒蛾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
――レムブルグ、貴女の恋心。 ――米良、貴方は妾を世界の花から花に住みかえる
毒蛾のように思っては不可《いけ》ないのです。昔から女というものは英雄と革命を愛す....
「ポラーノの広場」より 著者:宮沢賢治
とどこかにいるというような気がしてきたのです。 五、センダード市の
毒蛾 そしてだんだん暑くなってきました。役所では窓に黄いろな日覆《ひおおい》も....
「三つの痣」より 著者:小酒井不木
ありました。最大径は四寸ぐらいあって、その形は蝶々といえばやさしいですが、むしろ
毒蛾の羽をひろげたといった方が適当に思われました。 御承知のとおり、身体に何等....
「公園の花と毒蛾」より 著者:小川未明
夢のもんですか。みんな事実ですよ。この公園には、黒い百合の花が咲いたり、不思議な
毒蛾がきたりしたために、人間が大騒ぎをしていますよ。あなたは、まだなんにもお知り....
「三国志」より 著者:吉川英治
の知るところでない」と、孫策は袖を払って、後閣から立ち去ってしまった。 一匹の
毒蛾は、数千の卵を生みちらす。数千の卵は、また数十万の蛾と化して、民家の灯、王城....
「父の葬式」より 著者:葛西善蔵
という方が、どうも適切のような気もするね……」 この辺一帯に襲われているという
毒蛾を捕える大|篝火が、対岸の河原に焚かれて、焔が紅く川波に映っていた。そうした....