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毒蜘蛛
「毒蜘蛛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
毒蜘蛛の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
に逢うて取り返して参ります」秀子「飛んでもない事を仰有る、アノ家へ入らっしゃれば
毒蜘蛛に喰い殺されます、蜘蛛の糸に巻かれ身動きも出来ぬ様になり、迚も活きては返ら....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
フリカの戸端口にすぎない。きのう見た、藪地のおそろしい棘草、その密生の間を縫う大
毒蜘蛛――。しかし今日は、いよいよ草は巨きく樹間はせまり、奥熱地の相が一歩ごとに....
「蜘蛛」より 著者:甲賀三郎
がくはつづかなかった。というのは博士は一月ばかり前に、ふとした不注意から熱帯産の
毒蜘蛛に咬まれて、奇怪きわまるうわ言をしゃべりつづけながら瀕死の状態で病院にかつ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
を捉えるべく糸を操っているその網の主というのは、学術界に棲息している二匹の大きな
毒蜘蛛である。曠古の精神科学者Mと、無双の名法医学者Wである。……その中でもMが....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
心臓が溶けて流れ出さないばかりだった。もはやなんの争いもなさそうだった。南京虫か
毒蜘蛛《どくぐも》のように、情け容赦もなく行動に移るばかりだ……。おれは息が止ま....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いった。時おりは、木の枝が、黒い樹皮が、音もなく通りかかって、過ぎ去っていった。
毒蜘蛛は、餌《えさ》を食いあきて、いちばん暗い片|隅《すみ》に引込んでしまった。....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
があるだろうか。蝮《まむし》や蝙蝠《こうもり》や蠍《さそり》や蚰蜒《げじげじ》や
毒蜘蛛《どくぐも》などを研究することを拒み、「実にきたない!」と言いながら、それ....