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「比々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

比々の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
活人形」より 著者:泉鏡花
ば、心安しと二階に上りて、壁を洩れ来る月影に四辺を屹と見渡せば、長き廊下の両側に比々として部屋並べり。大方は雨漏に朽ち腐れて、柱ばかり参差と立ち、畳は破れ天井裂....
私の個人主義」より 著者:夏目漱石
たものです。だからむやみに片仮名を並べて人に吹聴《ふいちょう》して得意がった男が比々|皆《みな》是《これ》なりと云いたいくらいごろごろしていました。他《ひと》の....
教育の事」より 著者:福沢諭吉
大家となしたる者あるにあらずや。この母氏の教育の法を知らんと欲せば、歴史を開きて比々《ひひ》見るべきなり。 右の如く口実を設けて遁《のが》れんとする者は、なお....
政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
も、湯武の後一、二世を経過すれば、人民は国祖の余徳を蒙らず。和漢の歴史に徴しても比々《ひひ》見るべし。政治の働は、ただその当時に在りて効を呈するものと知るべきの....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
同じく色に溺《おぼ》れ、果《はて》はその子にまで無限の苦痛を嘗《な》めしむるもの比々《ひひ》として皆しかりとかや、アアかかるものを頼めるこそ過《あやま》ちなりけ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
経験の身を以て大胆なる事業に当《あた》り遂に失敗して世を怨《うら》み自ら苦むもの比々《ひひ》として皆《み》なこれなり。小山の妻君はさすがに経験のあるだけお登和嬢....