比目魚[語句情報] » 比目魚

「比目魚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

比目魚の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
鯛、比目魚 一 素顔に口紅で美いから、その色に紛うけれども、可愛い音....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に半七を突きのけて又逃げ出そうとするのを、背後からどんと突かれて、往来のまん中へ比目魚のように俯伏して倒れた。 「縄にしますか」と、幸次郎はしん吉の襟首を捉えな....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
かア知らねいが、今に忘れられねえ、全体此辺は浜方が近いにしちゃア魚が少ねえ、鯛に比目魚か※、それでなけりゃア方頭魚と毎日の御馳走が極っているのに、料理|方がいろ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
脚なり。 僧都 真鯛大小八千枚。鰤、鮪、ともに二万|疋。鰹、真那鰹、各一万本。大比目魚五千枚。鱚、魴※身魚、目張魚、藻魚、合せて七百|籠。若布のその幅六丈、長さ....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
て出しなの、肩を叩こうとして、のびた腰に、ポンと土間に反った新しい仕込みの鯔と、比目魚のあるのを、うっかり跨いで、怯えたような脛白く、莞爾とした女が見える。 「....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
けた、波の線が太いから、海を被いだには違いない。……鮹かと思うと脚が見えぬ、鰈、比目魚には、どんよりと色が赤い。赤※だ。が何を意味する?……つかわしめだと聞く白....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うで、本来からだだけは御自慢の、きゃしゃに出来ていることはいるが、それにしても、比目魚《ひらめ》を縦にしたような形になってしまって、大木といっても、本来街路樹で....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 打ち倒したがんりきの傍に山崎譲がよって来て、仰向けに倒れていたのを、比目魚《ひらめ》を置き返すように、俯伏しにひっくり返してその帯を取り、着物を剥ぎ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
「ねえマリユス、わしがもしお前だったら、もう魚《さかな》より肉の方を食べるがね。比目魚《ひらめ》のフライも回復期のはじめには結構だが、病人が立って歩けるようにな....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
いる1)。ボオトに乗って出たある時、一隊のインディアンに出会ったが、彼らは若干の比目魚を持っていたので、非常に高い価格を申し出たけれども、一匹も分けてはくれなか....
食道楽」より 著者:村井弦斎
鑵詰 (米国産) 六八・一八 一九・九一 八・六八 一・三〇比目魚《ひらめ》 (本邦産) 七九・二五 一九・一六 〇・四七 ....