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「比重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

比重の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生きている腸」より 著者:海野十三
、大きな画板みたいなものを首から紐でかけ、そして鉛筆のさきをなめながら、電流計や比重計や温度計の前を、かわるがわる往ったり来たりして、首にかけた方眼紙の上に色鉛....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
やつられて、横波を食いながらしぶしぶ進んで行く。ざぶり‥‥ざぶり‥‥寒気のために比重の高くなった海の水は、凍りかかった油のような重さで、物すごいインド藍の底のほ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
仕事/ステファン及びウィーンの輻射の法則/雰囲気の意義/地球並びに太陽系中諸体の比重/光の速度/小遊星/二重星/シーの仕事/恒星の大きさ/恒星の流れ/恒星光度に....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
主義國家となつている。しかして今やアメリカにおいても、政府の議會にたいする政治的比重がずつと加わり、最大の成長を遂げたる自由主義は、進んで驚くべき能率高き統制主....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
銀色の軽金属粉を包んだ白い灰が、水滴の重さに耐えず地上に崩れ落ちるのです。しかし比重が軽く積雪に対して擬色のある金属粉は、次第に散逸して行って、捜査官の視力の限....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
である。 さて、次に、物質は原子と空虚の混合であるという考えから物の有孔性や、比重の差違の生じる事を述べている。音響もまた原子の発散によるものと考えるから、音....
少年探偵長」より 著者:海野十三
したとも。万一、にせ物では頭目に知らせてお叱りをこうむるばかりだから、掌にのせて比重をあたってみました。たしかに純度の高い黄金でできていることにまちがいなし。そ....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
きまわしたときに限るので、水が静かになれば、あのような布片もとっくの昔に水と同じ比重になっているから浮いて来ないものなんです。浮いて来る以上は、池の底を何者かが....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
線のにおいをさえ嗅がせた。伊太利と仏蘭西の二つの国家によって、そこの空気は二倍の比重を持っていたからだ。どこかバルチック海に沿う新興共和国の大統領護身兵のような....
物理学実験の教授について」より 著者:寺田寅彦
照らして干渉の縞を示すも有益であろう。 液体静力学の実験例えば浮秤で水や固体の比重を測る時でも、毛管現象が如何に多大の影響を有するかという事を見せるために、液....
物理学の応用について」より 著者:寺田寅彦
白い問題が沢山ある。例えば穀物の研究でも少し詳細にするとすれば、米粒の堅さとか、比重とかを測定する必要が起る。また穀物の生長に及ぼす、光、熱、電気等の影響とか、....
塵埃と光」より 著者:寺田寅彦
ている。このような微塵は通例有機質の繊維や鉱物質の土砂の破片から成り立っている。比重は無論空気に比べて著しく大きいが、その体積に対して面積が割合に大きいために、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
時というような問題に対して、恋愛というものが、その本人にとって、実際どのぐらいの比重をもつものか、正直なところをきいてみたかったんです。」 「ふむ。」 と、朝....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
の担当者によつて述べられることと思う。 ここでは、単に、これらの要素の混り合う比重によつて、「演劇」の「かたち」が明らかに特色づけられ、それが、それぞれに、一....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
り集中されて、ヘルマアと彼女との深刻な家庭生活の相剋として、この両者に同じような比重を分け与えることができなかった。そういうような通弊を救って正しい演出を提示す....