毛利時親[語句情報] » 毛利時親

「毛利時親〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毛利時親の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
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私本太平記」より 著者:吉川英治
。 「よう、お越しなされた」 気がるな口調で、 「てまえが、この山家のおやじ、毛利時親でおざりまする」 と、若い二人が恐縮するほど、頭も低い。 しかし、ど....
私本太平記」より 著者:吉川英治
夫婦者か何ぞでございましょう。まず大事はありませぬ」 彼はまた、話をつづけた。毛利時親 についてである。 菊王としては、隠者時親に、よほど心をひかれ、一個....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ない。正季をかしらに、日ごろ同心の近郷の輩が、日をしめし合わせ、ひとまず加賀田の毛利時親どのの山荘に集合するものと思わるる。――加賀田まで、わずか小二里。すぐま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
隠者の腹は、宮方なのか鎌倉方なのか、そこはいったいどうなんです?」 「いや、あの毛利時親ッてえ爺さんには、宮方も関東もねえんだよ。……ただの学者さ、兵学者だ。…....
私本太平記」より 著者:吉川英治
とだった。 「ばば、出てみい。たれか門で訪うらしいぞ」 山荘のあるじは言った。毛利時親だ。加賀田川の渓谷の彼方、千早からは西方二里余の山中である。 胴服に山....
私本太平記」より 著者:吉川英治
鬼六」と、彼のことばをいぶかった。 鬼六は、告げた。 「例の、樗門の内にいる毛利時親とやらいう怪態な老兵学者が、どうしても、お目にかかりたいと、獄を叩いて、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て、甚内と申す者をよんでおけ」 道の上には、朽ちた山荘の門が見えて来た。吐雲斎毛利時親は、そのご一ぺんもこの山荘へは帰っていない。すでにあれからもう四年になる....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、彼が訪ねようと慕って来た人とは、その後、この地に隠棲したと聞いている兵学の師、毛利時親なのである。――この春、時親の河内の旧居においてあった蔵書一切を荷駄にし....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
行脚していたのはほぼ事実といってよい。 古来、正成の兵学上の師と伝えられている毛利時親(所伝・大江時親)についてのことは、読者の一人、山口県豊浦郡豊田町西市の....