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「毛程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毛程の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
姪子」より 著者:伊藤左千夫
》を持出し話しながら、白粉《しろこ》を挽《ひ》き始める、手軽気軽で、億劫な風など毛程も見せない、おれも訳なしに話に釣り込まれた。 「利助どんも大分に評判がえいか....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
方は、うち見るところ、ただの博奕《ばくち》打ちや、小泥棒ではない。拙者に油断が、毛程でもあったら、もうその匕首を、とっくに胸元に突き刺していた頃だ。無頼漢《なら....
舌打する」より 著者:蘭郁二郎
れて仕舞った。 又女の人と一緒に歩いても、前の日に一生懸命考えた華やかな会話は毛程も使われなかった。そして、彼はただ頷くだけの自分を発見して淋しかった。然しそ....
荘子」より 著者:岡本かの子
で我儘でいつも明鏡を張りつめたような気持ちで力一ぱい精一ぱいに生活して行って塵の毛程の迷いも無い。人間がその様に生きられるならば哲学とか思想とかいうものも敢て必....