毛臑[語句情報] » 毛臑

「毛臑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

毛臑の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乞食学生」より 著者:太宰治
はみ出している。ズボンは、やたらに太く、しかも短い。膝が、やっと隠れるくらいで、毛臑《けずね》が無残に露出している。ゴルフパンツのようである。私は流石《さすが》....
女の決闘」より 著者:太宰治
精神」が在る。ところが女は、かえってその不自然な女装の姿に憧《あこが》れて、その毛臑《けずね》の女性の真似をしている。滑稽の極である。もともと女であるのに、その....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
はりま》げるが主義で、身を忘れ家を忘れて拘留の辱《はずかしめ》に逢《あ》いそうな毛臑《けずね》暴出《さらけだ》しの政治家も出た。猫も出た杓子《しゃくし》も出た。....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
に馬乗袴、それに縫紋の夏羽織という姿もあり、裾から綿のはみ出たどてらを尻端折して毛臑丸出しという姿もあり、ひとりとしてまともな服装の者は無かったが、流石に武士の....
女人創造」より 著者:太宰治
のではない。女装することは、できる。これは、皆やっている。ドストエフスキイなど、毛臑まるだしの女装で、大真面目である。ストリンドベリイなども、ときどき熱演のあま....
ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
宰という男は馬場と対角線をなして向きあったもう一方の隅の壁に背をもたせ細長い両の毛臑を前へ投げだして坐り、ふたりながら眠たそうに半分閉じた眼と大儀そうなのろのろ....