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「民兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

民兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
ロット、ギヨティン、そのギヨティンの形になぞらえて造った玩具や菓子、囚人馬車、護民兵の行進……それが興奮した西山の頭の中で跳《は》ね躍っていた。いっしょに演説し....
饗応夫人」より 著者:太宰治
がったのは、まだ戦争さいちゅうの四年前で、それから半年ほど経って、ご主人は第二国民兵の弱そうなおからだでしたのに、突然、召集されて運が悪くすぐ南洋の島へ連れて行....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の敵とすることにも一致した。湊の戦いで、大炊頭が幕府方の田沼玄蕃頭に降るころは、民兵や浮浪兵の離散するものも多かった。天狗連の全軍も分裂して、味方の陣営に火を放....
光と風と夢」より 著者:中島敦
ャスティスと政務長官とがムリヌウからティヴォリ・ホテルに避難したそうだ。)途で土民兵の一隊が銃を担い弾薬筒を帯び、生々した様子で行進して来るのに遇う。ヴァイムス....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
みずみ》まで読みかえした。 「五月か」と彼はそう呟《つぶや》いた。正三は昨年、国民兵の教育召集を受けた時ほどにはもう驚かなかった。がしかし清二は彼の顔に漾う苦悶....
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
、まあこれでいいが、その五日後である。船艙《せんそう》の覆《おお》いにまで黒人植民兵を満載して仏領アフリカから急航しつつあった運送船が、アルジェリアの海岸近くで....
鉄面皮」より 著者:太宰治
ぼと憐憫を乞うみたいな眼つきをしたくらいの効果しかなかったようである。私は第二国民兵の、しかも丙の部類であるから、その時の査閲には出なくてもよかったらしいのであ....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
者になってしまったというのである。 この最後の噂は、男性的力を頼りとする砂漠の民兵等をひどく動揺させた。指揮者を失えば彼等は単なる烏合の衆である。故郷へ帰った....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
人物も、警察の目をのがれるためパリーに三つの住所を持っていたのである。 二 国民兵たるジャン・ヴァルジャン けれども本来から言えば、彼はプリューメ街に住ん....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れた。そこの舗石はその後長い間まっかになっていた。戦死者のうちには、四人の郊外国民兵があった。アンジョーラは彼らの軍服をわきに取って置かした。 アンジョーラは....
三つの悲憤」より 著者:豊島与志雄
払ってから、阮東と范志清とは、その地方の人々を結合させることにかかりました。義勇民兵団が組織され、武器も次第に整備されました。幾度か匪賊の来襲もありましたが、そ....
天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
しいものは無い」 「三月何うかと案じていたのに、一年の余も持ち堪えているとは、農民兵とて馬鹿にならぬ。天童降来して宗徒を護ると斯う信じ切って居ればこそ、望みの無....
」より 著者:織田作之助
廻りすぎた。話を戻そう。――私はとにかく長髪を守っていたのであるが、やがて第二国民兵の私にも点呼令状が来た。そして点呼の日が近づくにつれて、私を戦慄させるような....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
大変化に気がついたのだ。そこには、ドイツ兵士は一人もいず、てんで見たこともない土民兵が睡っている。ちょっと、ポリネシア諸島の馴化土人兵のような服装だ。 「なんだ....
加波山」より 著者:服部之総
は「同志」とともに応じて危うく一命を保ち、戊辰《ぼしん》内乱(二十歳)に当っては民兵を組織して三春《みはる》藩論を「帰順」に導き、暗転して維新となるや、若松県つ....