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「民屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

民屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
染めぬかれて、ゆるやかに動いていた。明るくなる。 墜落した飛行機に棟を折られた民屋は、甲羅をへしゃがれた蟹のようにしゃがんでいた。兵士たちばかり。家に人気はな....
創生記」より 著者:太宰治
り、今朝快晴、苦痛全く去って、日の光まぶしく、野天風呂にひたって、谷底の四、五の民屋見おろし、このたび杉山平助氏、ただちに拙稿を御返送の労、素直にかれのこの正当....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
十三間の御堂も、十七間までゆり倒す、皇居をはじめて、在在所所の神社仏閣、あやしの民屋、さながら皆破れくづるる音はいかづちの如く、あがる塵は煙の如し、天暗くして日....
新時代の「童話」」より 著者:豊島与志雄
町、何処より発し何処へ流れ去るとも分らぬ清流、右岸にはラマの聖堂、左岸には粗末な民屋、其処で、ジンギスカン以後の七百年の眠りから蒙古民族を覚醒させんと夢想してい....
雪のシベリア」より 著者:黒島伝治
た。谷間には沼があった。それが氷でもれ上っていた。沼の向う側には雪に埋れて二三の民屋が見えた。 二人は、まだ一頭も獲物を射止めていなかった。一度、耳の長いやつ....
雪の宿り」より 著者:神西清
いことでございましたが、民の迷惑も一方ならず、一条大宮裏向いの酒屋、土倉、小家、民屋はあまさず焼亡いたし、また村雲の橋の北と西とが悉皆焼け滅んだとのことでござい....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
寺唐院のことし。封戸料米等を納るる所の正倉院なり。 享禄二年七郷紀に当郷不見。未民屋あらざる故なり。天正二年地子帳公納堂町と載す。然るに於ては天文、永禄年間在家....