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「民約論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

民約論の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
理論を祖述し多く哲学理想を含蓄したればなり。中江氏らのおもに崇奉せしはルーソーの民約論なるがごとく、『政理叢談』はほとんどルーソー主義と革命主義とをもってその骨....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、天賦人権の新説も頭を持ち上げ、ヨーロッパ人の中に生まれた自由の理も喧伝せられ、民約論のたぐいまで紹介せられて、福沢諭吉、板垣退助、植木|枝盛、馬場|辰猪、中江....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
になって来たのは、云うまでもなくフランス大革命を契機としてであり、ルソーの所謂『民約論』に於ける主権の概念に結び付いてである。ルソー自身、浪漫主義の端初をなすと....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
い事新らしい事と知識を拡めて行く、そこで明治の始めこそ、福沢風におだてられ、また民約論や三権分立論などを読んで、自由とか民権とかを神の御託宣のように思っていたの....
重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
ケフックスの訳本を読んで聞かせてくれたり、十歳未満の自分にミルの経済論、ルソーの民約論を教授してくれるという予告だけでもしてくれた楠さんは、たしかにその時代の新....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
扱うんだ。僕だってその場合になったらすてきなもんだぜ。僕はプリュドンムも読んだ、民約論(ルーソーの)も知ってる、共和二年の憲法も諳《そら》んじてる。『人民の自由....